ギャンブルの専用用語に「ハウスエッジ(控除率)」や「ハウスオッズ(オッズ)」という言葉が存在しますが、聞いたことはありますか?これはルーレットを含めオンラインカジノで損をしないために知っておくことがとても重要です。この記事では、ルーレットのハウスエッジとハウスオッズについて詳しく解説します。
ハウスエッジ(控除率)
ハウスエッジ(控除率)とは胴元(ギャンブル運営者)の利益や取り分のことで、プレイヤーがゲームに勝った際に勝利金の一部から徴収されるものです。ランドカジノ(本場のカジノ)やパチンコ店もひとつのビジネスであるため運営を継続するためには利益を出さなくてはいけません。この利益としてプレイヤーの勝利金の一部がハウスエッジとして徴収される仕組みとなっているんですね。
各ギャンブルのハウスエッジは通常〇%という形で設定されており、単純な話、ハウスエッジの数値が高いほどプレイヤーが損しやすく、運営側が儲けやすいゲームということが分かります。主なギャンブルのハウスエッジは以下の通りです。
ギャンブル | ハウスエッジ |
宝くじ | 45.7% |
スポーツくじ | 49.6% |
競馬 | 25.9% |
競艇 | 25.2% |
競輪 | 25.0% |
オートレース | 25.2% |
パチンコ・パチスロ | 約10〜20% |
麻雀 | 約10〜15% |
カジノ | 約1〜5% |
一覧を見ると「カジノ」のハウスエッジが驚くほど低いことが分かるでしょう。オンラインカジノはギャンブルの中で唯一、実店舗を持たないギャンブルとなっているため、運営にかかる費用も少なく、その分、プレイヤーに利益として還元される仕組みとなっているんですね。
ハウスオッズ(配当)とオッズ
ハウスオッズ(配当)とはギャンブルまたは賭けの種類に応じて、プレイヤーの賭けに対しどの程度の配当賞金が得られるかを表したものであり、オッズは本来の確率上の配当を示したものです。
分かりやすくルーレットで例えると、36個の数字と「0」を含む計37個の数字で構成されているヨーロピアンルーレットのストレート・アップ(1点賭け)のハウスオッズは36倍(35:1)となりますが、確率上、1/37で当たる賭けとなるため本来のオッズは37倍(36:1)が妥当です。
この「オッズ」と「ハウスオッズ」の差こそが、胴元(ギャンブル運営者)の利益、つまりはハウスエッジ(控除率)の違いとなっているんですね。総じてオッズと言われていますが、ハウスオッズと本来のオッズにどの程度の差があるのか、ギャンブルで負けないためにも知っておくことが大事です。
これまで説明したハウスエッジ(控除率)とハウスオッズ(配当)を踏まえたうえでルーレットのハウスエッジとハウスオッズを見ていきましょう。
ルーレットのハウスエッジとハウスオッズ(オッズ)
ルーレットには主に38個の数字で構成されるアメリカンルーレットと37個の数字で構成されるヨーロピアンルーレットの2種類があり、ハウスエッジ(控除率)とハウスオッズ(配当)はルーレットのタイプ及び賭け方によって異なります。
アメリカンルーレットのハウスエッジとハウスオッズ(オッズ)
賭け方 | ハウスエッジ | ハウスオッズ | 本来のオッズ |
ストレート・アップ | 5.26% | 36倍(35:1) | 38倍 |
スプリット・ベット | 5.26% | 18倍(17:1) | 19倍 |
ストリート・ベット | 5.26% | 12倍(11:1) | 12.67倍 |
コーナー・ベット | 5.26% | 9倍(8:1) | 9.5倍 |
ファイブ・ナンバー・ベット | 7.89% | 7倍(6:1) | 7.6倍 |
ダブル・ストリート・ベット | 5.26% | 6倍(5:1) | 6.33倍 |
ダズン・ベット | 5.26% | 3倍(2:1) | 3.17倍 |
コラム・ベット | 5.26% | 3倍(2:1) | 3.17倍 |
レッド・ブラック | 5.26% | 2倍(1:1) | 2.11倍 |
ハイ・ロウ | 5.26% | 2倍(1:1) | 2.11倍 |
オッド・イーブン | 5.26% | 2倍(1:1) | 2.11倍 |
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジとハウスオッズ(オッズ)
賭け方 | ハウスエッジ | ハウスオッズ | 本来のオッズ |
ストレート・アップ | 2.7% | 36倍(35:1) | 37倍 |
スプリット・ベット | 2.7% | 18倍(17:1) | 18.5倍 |
ストリート・ベット | 2.7% | 12倍(11:1) | 12.33倍 |
コーナー・ベット | 2.7% | 9倍(8:1) | 9.25倍 |
フォー・ナンバー・ベット | 5.4% | 7倍(6:1) | 7.4倍 |
ダブル・ストリート・ベット | 2.7% | 6倍(5:1) | 6.11倍 |
ダズン・ベット | 2.7% | 3倍(2:1) | 3.08倍 |
コラム・ベット | 2.7% | 3倍(2:1) | 3.08倍 |
レッド・ブラック | 2.7% | 2倍(1:1) | 2.06倍 |
ハイ・ロウ | 2.7% | 2倍(1:1) | 2.06倍 |
オッド・イーブン | 2.7% | 2倍(1:1) | 2.06倍 |
稼ぎやすいルーレットはヨーロピアンルーレット
ルーレットには主に36個の数字と「0」の計37個の番号で構成されるヨーロピアンルーレットと、36個の数字と「0」「00」の計38個の番号で構成されるアメリカンルーレットの2種類のタイプに分かれますが、中でもプレイヤーが勝ちやすいルーレットはシングルゼロのヨーロピアンルーレットです。
ヨーロピアンルーレットは胴元(ギャンブル運営者)の取り分となるハウスエッジ(控除率)が低いことから、アメリカンルーレットよりもプレイヤーへの還元が高くなっています。また、本来のオッズと実際のハウスオッズの差も少ないため、よりプレイヤーが有利に楽しめるルーレットとなっているでしょう。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)とハウスオッズ(オッズ)|まとめ
今回は、ギャンブル全般のハウスエッジ(排除率)とルーレット単体のハウスエッジとハウスオッズ(オッズ)について詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか?簡単にまとめると…
- ハウスエッジの数値は低ければ低いほどプレイヤーの利益につながる
- ハウスオッズが本来のオッズに近いほどプレイヤーの勝利につながる
ルーレットをプレイする際はハウスエッジが低くハウスオッズが高いヨーロピアンルーレットを選んでプレイするようにしましょう。